おとしき【弟磯城/弟師木】
伝説上の人物。大和国磯城(しき)の族長。兄磯城(えしき)の弟。神武天皇東征の際、磯城の県主(あがたぬし)に任ぜられたといわれる。
おお‐よしきり【大葦切】
スズメ目ヨシキリ科ヨシキリ属の鳥。全長19センチくらいで、全体に淡褐色。淡い眉斑(びはん)がある。日本へは夏鳥として渡来し、葦原などで繁殖。鳴き声から、行々子(ぎょうぎょうし)ともよばれる。《季 夏》
おもい‐あつか・う【思ひ扱ふ】
[動ハ四] 1 心を尽くして世話をする。「ねんごろに—・ひ聞こえまほしき心の」〈浜松・四〉 2 思い悩む。思い煩う。「三解脱門風涼しきに、—・ふ煩悩の焔(ほのほ)皆滅除すらむ」〈栄花・玉の台〉
えてんらく【越天楽/越殿楽】
雅楽。唐楽の小曲で、舞はない。平調(ひょうじょう)、早四拍子(はやよひょうし)のものが有名であるが、古くは盤渉(ばんしき)調で奏され、また黄鐘(おうしき)調のものもある。その旋律に歌詞をつけた...
おぼし・い【思しい/覚しい】
[形][文]おぼ・し[シク]《「おもほし」の音変化》 1 (「…とおぼしい」「…とおぼしき」の形で)…と思われる。…のように見える。「犯人と—・い男」 2 こうありたいと望まれる。希望している。...
おも‐かく・す【面隠す】
[動サ四]《「おもがくす」とも》 1 恥ずかしさに顔を隠す。「相見ては—・さるるものからに継ぎて見まくの欲しき君かも」〈万・二五五四〉 2 醜いもの、汚いものの表面を覆い隠す。「あやしき賤(しづ...
うむが・し
[形シク]喜ばしい。めでたい。むがし。「その人の—・しき事、いそしき事を、遂にえ忘れじ」〈続紀宣命・七詔〉
かたくな・し【頑なし】
[形シク] 1 意地っ張りである。「いとど痴(をこ)に—・しき入道の心ばへも」〈源・明石〉 2 物わかりが悪い。「心をやりて言ふも、—・しく見ゆ」〈源・須磨〉 3 不体裁である。無骨で見苦しい。...
かっ‐しき【喝食】
《「喝」は唱える意》 1 禅寺で、諸僧に食事を知らせ、食事の種類や進め方を告げること。また、その役目の名や、その役目をした有髪の少年。のちには稚児の意となった。喝食行者(あんじゃ)。かつじき。か...
かけ‐こ・む【駆(け)込む/駈け込む】
[動マ五(四)] 1 走って中に入る。「軒先に—・む」「慌てて終電に—・んだ」 2 助けを求めて急いで相談に行く。「風邪が悪化して病院に—・む」「振り込め詐欺にあって警察に—・む」 3 押しかけ...