し‐たつ【四達】
[名](スル)道が四方に通じていること。また、影響などが四方に及ぶこと。四通。「文明—の地」「江戸を以て京城として京都あるを知らず。然れども近者皇化—し」〈村田文夫・西洋聞見録〉
し‐たつ【紫闥】
宮中の門。また、宮中。禁門。
し‐た・つ【仕立つ】
[動タ四]「仕立てる」に同じ。「みな装束—・ちて暗うなりにたる程に持て来て着す」〈枕・九〇〉 [動タ下二]「したてる」の文語形。
した・つ【滴つ】
[動タ下二]《「したづ」とも》したたらせる。そそぐ。「血の流るる事油を—・つるが如し」〈太平記・二〇〉
した‐つき【舌付き】
[名・形動ナリ]舌がうまく回らないこと。言葉のはっきりしないこと。また、そのさま。したたらず。「其の後、物を云ふ事、—なる人の如し」〈今昔・一六・二二〉
したつき‐もじ【下付き文字】
添え字の1つで、基準となる数字や文字の右下に記されるもの。化学式の原子数(NH3など)やビタミンB群の種別(ビタミンB2など)などに使われる。
した‐つ‐くに【下つ国】
地下にあるという国。死者の国。黄泉(よみ)の国。「吾が名妋(なせ)の命は、上(うは)つ国を知ろしめすべし、吾は—を知らさむ」〈祝詞・鎮火祭〉
した‐つけ【下付け】
《「したづけ」とも》手紙で、謙遜(けんそん)の気持ちを表すために、署名の下につける語。上・謹状・再拝・九拝など。
した‐つづみ【舌鼓】
《「したづつみ」とも》 1 うまいものを飲食したときに舌を鳴らす音。 2 不満げに舌を鳴らす音。舌打ち。「時には気を焦(いら)って、聞えよがしに—など鳴らして」〈二葉亭・浮雲〉
舌鼓(したつづみ)を打(う)・つ
1 あまりのおいしさに舌を鳴らす。舌鼓を鳴らす。「山海の珍味に—・つ」 2 不満げに舌打ちをする。「私は—・って引きかえして」〈宇野浩二・苦の世界〉