じつ‐ご【実語】
仏語。顕教で、言葉が真実にかない、また、行為が言葉と相応していること。密教では、真言(しんごん)、または、真如(しんにょ)のこと。
じつ‐ごう【実業】
仏語。確実に苦楽・善悪の果をもたらす、身・口・意による行為。
じつごきょう【実語教】
平安時代の教訓書。1巻。著者・成立年とも未詳であるが、俗に、空海の著といわれる。経書の中の格言を抄録し、たやすく朗読できるようにしてあり、江戸時代には寺子屋などで児童用教科書として使用された。
じつ‐ごと【実事】
1 歌舞伎で、判断力を備え、人格的にすぐれた人物の精神や行動を写実的に表現する演技。また、その演出。→荒事 →和事 2 真実であること。真剣であること。「そなたとわが身は—にて、口舌(くぜつ)な...
じつごと‐し【実事師】
歌舞伎で、実事を得意とする俳優。また、実事の主人公にあたる役柄。紛糾を自ら処理する捌(さば)き役、忍耐を重んずる辛抱立ち役などがある。