せけん‐さわがせ【世間騒がせ】
[名・形動]世間の人々を騒がせるような事柄であること。また、そのさま。人騒がせ。「—な事件」
せけん‐し【世間師】
1 世間に通じていて巧みに世を渡ること。悪賢く世を渡ること。また、その人。 2 旅から旅を渡り歩いて世渡りをする人。
せけん‐しらず【世間知らず】
[名・形動]経験が浅く、世の中の事情にうといこと。また、その人やそのさま。世間見ず。「—な(の)青二才」
せけん‐じゃ【世間者】
1 世間一般の人。俗人。僧侶などからみていう。「—は楽しみなき事に楽しみありと見て、其の執心を離るる事なし」〈ぎやどぺかどる・下〉 2 世慣れた人。〈日葡〉
せけん‐ずれ【世間擦れ】
[名](スル)実社会で苦労した結果、世間の裏に通じて悪賢くなること。「—していない人」 [補説]文化庁が発表した「国語に関する世論調査」で、「世間を渡ってずる賢くなっている」と、「世の中の考えか...
せけん‐そう【世間僧】
形だけの出家で、戒律を守らない僧。生臭(なまぐさ)坊主。「大方は—、是非なくさま替へし者なれば」〈浮・文反古・五〉
せけん‐ち【世間知/世間智】
1 処世に必要な知恵。世知。「—にたけた人」 2 仏語。楞伽(りょうが)経に説く三智の一。世俗の知恵。世知。
せけん‐てい【世間体】
世間に対する体裁や見え。「—が悪い」
せけん‐てき【世間的】
[形動] 1 世間一般にあるようなさま。世俗的。「—な名誉欲」 2 表向きであるさま。おおやけであるさま。「—に知られた人」
せけん‐でら【世間寺】
生臭(なまぐさ)坊主の住む寺。俗気のある寺。浮世寺。「—の有徳(うとく)なるを聞き出し」〈浮・一代女・二〉