せち‐が【世知が】
[形動]《「世知がしこし」の略。近世上方語》抜け目がないさま。「おのれも—なやつぢゃもの」〈浄・生玉心中〉
せち‐が・う
[動ハ四] 1 責めたてる。「がきどもには—・はれる」〈滑・膝栗毛・五〉 2 逆らい争う。「はなせならぬと両人が—・ふ間に」〈浄・金短冊〉 3 ひどい目にあわせる。いじめる。「さあ立て動けと両手...
せち‐がしこ・し【世知賢し】
[形ク]世渡りの才能にすぐれていて、抜け目がない。金銭に細かい。勘定高い。「頭数よびで、いくらが物ぞ、天神小天神と—・くきはめぬ」〈浮・一代男・五〉
せち‐がら・い【世知辛い】
[形][文]せちがら・し[ク] 1 世渡りがむずかしい。暮らしにくい。「—・い世の中」 2 金銭に細かくて、けちだ。抜け目がない。「—・い商法」 [派生]せちがらさ[名]