せみ‐ほうぼう【蝉魴鮄】
カサゴ目セミホウボウ科の海水魚。全長約35センチ。体はホウボウに似るが、胸びれは大きく長い。体色は黄赤色で斑点がある。本州中部以南の海の表層にすむ。
せみまる【蝉丸】
平安前期の伝説的歌人。宇多天皇の皇子敦実(あつざね)親王の雑色(ぞうしき)とも、醍醐天皇の第4皇子とも伝えられる。盲目で琵琶に長じ、逢坂(おうさか)山に住んで源博雅(みなもとのひろまさ)に秘曲...
せみ‐もと【蝉本】
1 「蝉(せみ)2」に同じ。「雨に濡れて、—つまりて下らず」〈義経記・四〉 2 旗竿(はたざお)の上部の称。「—白くしたる青竹の旗竿あり」〈太平記・一一〉
せみ‐やどりが【蝉寄生蛾/蝉宿蛾】
鱗翅(りんし)目セミヤドリガ科の昆虫。小形のガで、翅(はね)は黒褐色。木の幹に産卵し、幼虫はヒグラシ・ツクツクボウシなどに外部寄生して白色の蝋(ろう)を分泌する。成熟すると草間におりてさなぎになる。
セミョーノフ【Nikolay Nikolaevich Semyonov】
[1896〜1986]ソ連の物理化学者。気体反応のメカニズムを研究し、爆発現象における連鎖反応を解明した。1956年、ノーベル化学賞受賞。
セミヨン【(フランス)sémillon】
ブドウの一品種。フランス、ボルドー地方原産で甘味の強い白ワイン醸造用。果実は小さく緑黄色。
セミラチス【semilattice】
各要素間で多様な結びつきを可能にする網目状の構造。機能を重視する人工都市がもつ固定的ツリー構造に対して、人為的設計によらない自然都市にみられる多義的なネットワークによって機能する構造のこと。
セミラーミデ【Semiramide】
ロッシーニのイタリア語によるオペラ。全2幕。1823年初演。伝説上のアッシリアの女王を描いたボルテールによる悲劇「セミラミス」に基づく。序曲が有名。
せみわろう【蝉和郎】
石牟礼道子の自伝的エッセー集。平成8年(1996)刊行。