ぜん‐ぜん【冉冉】
[ト・タル][文][形動タリ]しだいに進んでいくさま。また、徐々に侵していくさま。「白雲の自然に岫(しゅう)を出でて—たる如き心持ちで一局を了してこそ」〈漱石・吾輩は猫である〉
ぜん‐ぜん【全然】
[ト・タル][文][形動タリ]余すところのないさま。まったくそうであるさま。「—たるスパルタ国の属邦にあらずと雖も」〈竜渓・経国美談〉
[副] 1 (あとに打消しの語や否定的な表現を伴って)...
ぜん‐ぜん【漸漸】
[ト・タル][文][形動タリ]事が少しずつ進んでいくさま。「砦柵(さいさく)を構て、—と城下に逼近(ひっきん)し」〈竜渓・経国美談〉
[副]だんだんに。徐々に。「—形勢を切迫させて来た」〈漱...
ぜん‐そう【前奏】
1 楽曲の初めに置かれた導入部分。歌曲で、歌の始まる前に伴奏楽器で奏される部分など。⇔後奏。 2 事件や物事の起こる前ぶれ。「破局の—」
ぜん‐そう【前相】
前ぶれ。前兆。「天下の災難を兼ねて知らする処の—かと」〈太平記・二〉
ぜん‐そう【前装】
銃身または砲身の前端の弾丸の出る所から弾薬を装塡(そうてん)すること。先込(さきご)め。「—銃」「—砲」⇔後装。
ぜん‐そう【禅僧】
1 禅宗の僧。 2 禅学を修め、座禅をする僧。
ぜん‐そう【全総】
「全国総合開発計画」の略。
ぜん‐そう【全喪】
事業所が廃止・休止する際に、厚生年金から脱退すること。「—届」
ぜんそう‐きょく【前奏曲】
1 ㋐導入的性格をもつ器楽曲。15世紀ごろ、即興的な器楽曲として現れ、17、8世紀には舞踊組曲の冒頭楽章として、また、フーガと組み合わせた形式で盛んに作られた。19世紀以降は導入的性格をもたない...