そでふる‐やま【袖振山】
奈良県の吉野山の勝手明神の裏山。天武天皇が吉野宮で琴を奏して「少女(をとめ)ども少女さびすと唐玉を袂に纏(ま)きて少女さびすも」〈琴歌譜〉と歌うと、雲中に天女が現れて舞を舞い、五度袖をひるがえし...
そで‐ぶき【袖袘/袖𧘱】
着物の袖口を、裏布が表布より出た形に仕立てたもの。また、その部分。そでぐるみ。→袘(ふき)
そで‐べい【袖塀】
門の両側にある低い塀。
そで‐ぼそ【袖細】
直垂(ひたたれ)の一種。動きやすいように袖を細く詰めて作った上着。
袖(そで)纏(ま)き干(ほ)・す
《「纏き干す」は、共寝の枕にして乾かすこと》共寝して、涙に濡れた袖を乾かす。
そで‐まく【袖幕】
劇場の舞台左右の端に下がっている幕。
そで‐まくら【袖枕】
着ている着物の袖を枕とすること。また、その袖。「せきあへず涙にぬるる—かわかずながら幾夜へぬらん」〈夫木・三二〉
そで‐まくり【袖捲り】
[名](スル)衣服の袖をまくり上げること。うでまくり。
そで‐みやげ【袖土産】
袖に入れて持参する手軽な土産。手土産。「扇三本—」〈浄・手習鑑〉
そでもぎ‐さん【袖もぎ様】
その前で転んだときは、着物の片袖をもぎとって置いてこないと災難にあうとされる、路傍の神。中国・四国地方に多い。