そら‐ぜいもん【空誓文】
《「そらせいもん」とも》「空起請(そらぎしょう)」に同じ。「但しは当座まかなひに金取りだましの—か」〈浄・氷の朔日〉
そら‐えい【空酔ひ】
酒に酔ったふりをすること。そらみだれ。「—をし、そらごとをして参り給はず」〈宇津保・蔵開中〉
レッド‐ヘリング【red herring】
《「ニシンの燻製(くんせい)」の意》推理小説などの手法の一つ。読者の注意を真犯人からそらすため、わざと提示される偽の手がかり。燻製ニシンの臭いで猟犬の注意がそらされることに由来する。→ミスディレ...
アイラッシュ‐カーラー【eyelash curler】
まつげを挟んで上向きにそらせる化粧具。ビューラー。
わい‐て【別いて】
[副]《「わきて」の音変化》とりわけ。格別。「—も里人をほむるぞそら目なる」〈宇津保・蔵開上〉
ごまか・す
[動サ五(四)] 1 本心を見やぶられないように、話をそらしたり、でまかせを言ったりして、その場やうわべをとりつくろう。「笑って—・す」「年を—・す」「世間の目を—・す」 2 人目を欺いて不正を...
こぶんじ‐がく【古文辞学】
荻生徂徠(おぎゅうそらい)の唱えた儒学。中国、宋・明の儒学や伊藤仁斎の古義学派に反対し、後世の注に頼らず、古語の意義を帰納的に研究して、直接に先秦古典の本旨を知るべきだとした。
こぶんじ‐は【古文辞派】
古典の原典にさかのぼって、客観的、帰納的に古典の真義を探り、また詩文の創作では古文辞を規範とする一派。中国では明代の李攀竜(りはんりょう)・王世貞など。日本では荻生徂徠(おぎゅうそらい)とその門...
ことなし‐がお【事成し顔】
その事を成し遂げてみせるといった顔つき。「そらごとする人の、さすがに人の—にて大事請けたる」〈枕・一六四〉
さえ‐かえ・る【冴え返る】
[動ラ五(四)] 1 光や音などが非常にくっきりとあざやかである。「月の—・る夜」 2 春になっていったん緩んだ寒さがまたぶり返す。《季 春》「一本の薄紅梅に—・る/虚子」「きのうから寒くなった...