其(そ)れかあらぬか
1 そのためかどうか。「—此頃…帰宅(かえり)が遅くなって」〈魯庵・社会百面相〉 2 そうであるか、そうでないか。「去年(こぞ)の夏鳴きふるしてしほととぎす—声のかはらぬ」〈古今・夏〉
それから
夏目漱石の小説。明治42年(1909)発表。人妻三千代に恋を告白した教養のある遊民、長井代助の苦悶を描く。
それ‐から
[接] 1 前述の事柄に続いて、あとの事柄が起こることを表す。その次に。そして。「家を出て、—駅へ向かった」 2 前述の事柄に加えて、あとの事柄を示す。「鉛筆—下敷きを買った」 [補説]書名別項...
其(そ)れから其(そ)れと
物事が引き続いて起こるさま。次から次へと。それからそれへと。「—話を移す」
其(そ)れから其(そ)れへと
「それからそれと」に同じ。「—用を言いつける」
其(そ)れから其(そ)れまで
そうなったらそれまでのことだ。しかたがない。「これ程までに言うてみて、聞かずば—よ」〈浮・御前義経記・六〉
それからのおにがしま
川崎洋の文、国松エリカの絵による創作絵本。平成16年(2004)刊。昔話「桃太郎」のその後の鬼ヶ島を舞台に、鬼と人間との異文化交流を描く。
それ‐かれ【其れ彼】
[代]不定称の人代名詞。その名を示さずに複数の人をさす。だれだれ。だれかれ。「院の殿上には誰々かありつると人の問へば、—など四、五人ばかり言ふに」〈枕・一〇八〉