に‐が【二河】
仏語。火の河と水の河。人間の瞋憎(しんぞう)を火に、貪愛(とんあい)を水にたとえたもの。
にが‐びゃくどう【二河白道】
浄土教で、阿弥陀仏(あみだぶつ)の救いを説く比喩(ひゆ)。火の河と水の河を人の貪欲と怒りにたとえ、この間にある白い道は極楽に通じる道で、往生を願う信心にたとえる。びゃくどう。
にくざん‐ほりん【肉山脯林】
《「帝王世紀」の「夏桀(かけつ)は肉山脯林を為し、殷紂は酒池肉林を為す」から》生肉の山と干し肉の林。宴席などのぜいたくきわまるようすのたとえ。酒池肉林。
にしき【錦】
1 種々の色糸で地色と文様を織り出した織物の総称。縦糸で文様を表した経錦(たてにしき)と、横糸で表した緯錦(よこにしき)のほか、唐錦(からにしき)・大和錦などがある。 2 美しいもの、りっぱなも...
錦(にしき)を衣(き)て夜(よる)行(い)くが如(ごと)し
《「史記」項羽本紀から》立身出世しても、故郷の人々に知られることなく終わってしまってはかいがないというたとえ。
西(にし)と言(い)えば東(ひがし)と言(い)う
いちいち人と反対のことを言う。へそ曲がりであるたとえにいう。
に‐そ【二鼠】
仏語。白・黒の2匹のネズミ。昼夜・日月などにたとえる。
二鼠(にそ)藤(ふじ)を噛(か)む
《「二鼠」を日月、「藤」を生命にたとえた言葉》人の命ははかなく、刻々と死に近づいていることのたとえ。
にちょう‐の‐ゆみ【二張の弓】
ふたはりの弓。武士が二心を抱くことや、節操をまげることのたとえ。「女の操を守って、—を引くまじとは」〈浄・女護島〉
に‐てん【二天】
1 二つの天体。 2 《天恩と並ぶもう一つの天の意で》恩人を天にたとえていう語。
仁王(におう)。
帝釈天(たいしゃくてん)と梵天(ぼんてん)。
四天王のうち、持国天と増長天。また...