ち‐すい【智水】
1 仏語。仏の智慧(ちえ)を、煩悩(ぼんのう)を洗い流す水にたとえていう語。 2 灌頂(かんじょう)の際、阿闍梨(あじゃり)が仏の智慧を与える意味で行者の頭へ注ぐ水。
ちつ‐りょう【蟄竜】
地にひそんでいる竜。活躍する機会を得ないで、世に隠れている英雄のたとえ。
ち‐けむり【血煙】
人を切ったときなどに、ほとばしり出る血を煙にたとえた語。血けぶり。「—をあげて倒れる」
ちとせ‐の‐さか【千歳の坂】
千年の歳月を過ごすことを坂を越えることにたとえていった語。「ちはやぶる神やきりけむつくからに—も越えぬべらなり」〈古今・賀〉
池塘(ちとう)春草(しゅんそう)の夢(ゆめ)
《朱熹「偶成詩」の一節》池の堤の春草の上で見た夢。夢の多い少年時代・青春時代の楽しさ、またそのはかなさのたとえ。
ち‐けん【智剣】
仏語。智慧(ちえ)の剣。智慧が煩悩(ぼんのう)を断ち、正邪の決断を下すのを剣にたとえていう語。
ちくとう‐ぼくせつ【竹頭木屑】
《「晋書」陶侃(とうかん)伝から》どんなに細かい物事もおろそかにしないことのたとえ。晋の陶侃が、船をつくったときの竹や木のくずを取っておいて、後日それらを役立てたという故事による。
ち‐の‐あめ【血の雨】
殺傷事件や戦争などで、多くの人の血が流されることのたとえ。「—が降る」
血(ち)を啜(すす)る
《中国では昔、誓いを立てるときにいけにえの血をすすったところから》心から誓うたとえ。
ちえ‐の‐けん【智慧の剣】
仏語。煩悩を断ち切る智慧の力を剣にたとえていう語。智剣。智慧の利剣。