たのみ‐すくな・い【頼み少ない】
[形][文]たのみすくな・し[ク] 1 頼りになるものが少なくて心細い。「—・い顔ぶれで交渉に臨む」 2 長く生きられそうもない。「お蔦の—・い風情は」〈鏡花・婦系図〉
たのみ‐だる【頼み樽】
結納(ゆいのう)として贈る酒樽。「媒(なかだち)を入れて、—をしかけておくられける」〈浮・一代女・五〉
たのみ‐て【頼み手】
頼む側の人。依頼をする人。
たのみ‐でら【頼み寺】
代々帰依(きえ)してとむらいをしてもらう寺。菩提寺(ぼだいじ)。「—へ願うて袈裟も衣もちゃんと請けて置いたてや」〈浄・歌祭文〉
たのみ‐どころ【頼み所】
1 たよりにする所。たのみとする人。たよりどころ。「君より他に—がない」 2 依頼する事柄。「—を明確にする」
たのみ‐の‐つな【頼みの綱】
頼りにしてすがる人や物を綱にたとえていう語。「—が切れる」
た‐の・む【手飲む】
[動マ四]手ですくって飲む。和歌で、多く「頼む」に掛ける。「山城の井手の玉水手にむすび—・みしかひもなき世なりけり」〈伊勢・一二二〉
た‐の‐む【田の実】
《「たのみ」の音変化》 1 「田の実(み)1」に同じ。 2 「田の実(む)の祝い」の略。また、その祝いの贈答品。 3 陰暦8月1日の異称。
た‐の‐む【田の面】
「たのも」の音変化。和歌などで「頼む」に掛けて用いる。「みよしのの里は荒れにし秋の野に誰を—の初雁の声」〈夫木・一二〉
たの・む【頼む/恃む/憑む】
[動マ五(四)] 1 相手に、こちらが希望するようにしてくれることを伝えて願う。依頼する。「用事を—・む」「口外しないよう—・む」「代筆を—・む」 2 たよりになるものとしてあてにする。力とし...