おこ・す【遣す/致す】
[動サ下二] 1 よこす。届けてくる。「講師、もの、酒—・せたり」〈土佐〉 2 (動詞の連用形に付いて)その動作が自分の方へ及ぶことを表す。こちらへ…する。…してくる。「空合はせ(=夢判断)に...
おこた・る【怠る】
[動ラ五(四)] 1 すべきことをしないでおく。なまける。また、気をゆるめる。油断する。「学業を—・る」「注意を—・る」 2 病気がよくなる。快方に向かう。「発作が、夏が来ると共に、漸く—・り出...
おこ‐め・く【痴めく/烏滸めく】
[動カ四]愚かなようすをする。ばかげている。ふざける。「昔物語などに、ことさらに—・きて作り出でたる物の譬に」〈源・総角〉
おさな‐び・る【幼びる】
[動ラ下二]「おさなびる」(上一)に同じ。「やはらかにおひれたる物からふかうよしづきたる、をひれ—・れたるといふ心か」〈河海抄・九〉
おし‐あ・てる【押(し)当てる】
[動タ下一][文]おしあ・つ[タ下二] 1 押しつけて、当てる。押しつける。「刀を首筋に—・てる」 2 矢を射るとき、目標にねらいをつける。「おもてに進みたる伊藤六がまん中に—・てて放ちたり」〈...
おし‐い・ず【押し出づ】
[動ダ下二] 1 押して外へ出す。押し出す。「心安くも対面し給はぬを、これかれ—・でたり」〈源・東屋〉 2 出衣(いだしぎぬ)をする。押し出(い)だす。「あまた小半蔀(こはじとみ)の御簾(みす)...
おし‐かえし【押し返し】
[副]逆に。反対に。あべこべに。「藤宰相の童は、赤色を着せて、下仕への唐衣に青色を—着たる、ねたげなり」〈紫式部日記〉
おしこうじ‐どおり【押小路通り】
京都市街地を東西に走る道路の呼び名。御池通り北側の小路で、東の木屋町通りから西の千本通りに至る。全長約2.6キロ。平安京の押小路にあたる。
おし‐こ・める【押(し)込める】
[動マ下一][文]おしこ・む[マ下二] 1 押して、中のほうへ入れる。無理に入れる。押し込む。「がらくたを物置に—・める」 2 閉じ込めて外へ出さない。監禁する。「奥の部屋に—・める」 3 心に...
おし‐ごと【押し事】
無理を押しつけること。無理強い。「知ってゐながらこの叔母が—したるそのとがめ」〈浄・女腹切〉