うつつ‐な・し【現無し】
[形ク] 1 何かに気を取られて、ぼんやりしているさま。正体もない。「この心をも得ざらん人は、物狂ひともいへ、—・し情なしとも思へ」〈徒然・一一二〉 2 思慮分別のないさま。たわいない。「心ばへ...
わけ‐な・い【訳無い】
[形][文]わけな・し[ク] 1 簡単である。めんどうなことがない。「問題を—・く解いてみせる」 2 たわいない。「所体(しょてい)つくるも町風に、—・き夜半の松の風、裾吹き返し」〈浄・寿の門松〉
こっぱ‐の‐ひ【木っ端の火】
《木の削りくずはすぐ燃え尽きてしまうところから》たよりないこと、たわいないことのたとえ。
たあい‐な・い【他愛無い】
[形][文]たあいな・し[ク]「たわいない」に同じ。「—・い冗談」 [補説]「他愛」は当て字。 [派生]たあいなさ[名]
しさい‐な・い【子細無い/仔細無い】
[連語] 1 さしつかえない。構わない。「断っても—・いだろう」 2 これといった問題もない。「万事—・く完了した」 3 たわいない。「男(をのこ)しもなむ—・き者ははべるめる」〈源・帚木〉 4...
ちわ‐げんか【痴話喧嘩】
痴話から起こるたわいない喧嘩。
ナンセンス‐コメディー【nonsense comedy】
だじゃれなどたわいない笑いを売り物にする喜劇。
つが‐な・し
[形ク]これというわけもない。たわいない。つがもない。「恥も哀れもうち明けて、—・くこぼす正月の、涙も顔に憎からず」〈浄・寿の門松〉
かる‐くち【軽口】
[名・形動] 1 調子が軽くておもしろい言葉・話。たわいないが、気がきいていて滑稽みのある言葉・話。「—をたたく」 2 軽妙なしゃれ。江戸時代に流行した地口(じぐち)・秀句(しゅうく)の類。 3...