ちとせ‐どり【千歳鳥】
鶴(つる)のこと。「豊かなる御代の例(ためし)、松に音なく、—は雲に遊びし」〈浮・二十不孝・一〉
ちとせ‐の‐こえ【千歳の声】
千秋楽・万歳楽などを唱える声。千年の長寿や世の平和を祈る声。「伊勢の海の渚を清み住む鶴の—を君に聞かせむ」〈続後拾遺・賀〉
ちとせ‐の‐さか【千歳の坂】
千年の歳月を過ごすことを坂を越えることにたとえていった語。「ちはやぶる神やきりけむつくからに—も越えぬべらなり」〈古今・賀〉
ちとせ‐ひこうじょう【千歳飛行場】
北海道千歳市にある飛行場。航空自衛隊の千歳基地、旧千歳空港にあたる。航空自衛隊と民間航空が共用するが、民間機は昭和63年(1988)に開港した新千歳空港に移行。
ちとせ‐ぼら【千歳法螺】
イトマキボラ科の巻き貝。潮間帯の岩礁にすむ。殻高約15センチ。殻表は白色で茶褐色のジグザグ模様がある。本州南部から南に分布。灘夜泣(なだよなき)。
ちとせ‐やま【千歳山】
《松は千年緑を保つというところから》松の生えている山のこと。「町並の門松、これぞ—の山口」〈浮・胸算用・五〉
ちとせ‐らん【千歳蘭】
キジカクシ科の多年草。葉は剣状で厚く、長さ0.9〜1.2メートル、縁に黄色のふちどりや白色の縞模様のあるものもみられる。アフリカの原産で、観葉植物。サンセベリア。
血(ち)となり肉(にく)となる
1 食べた物がよく吸収されて栄養となる。 2 学んだ知識・経験などが完全に身について将来の活動に役立つようになる。
ちどめ‐ぐさ【血止草】
《「ちとめぐさ」とも》ウコギ科の多年草。葉は円形で縁が浅く裂け、つやがあり、柄が長い。夏から秋、白色や紫色を帯びた小花を多数開く。名は、葉をもんで傷口に当てて血止めに使ったことによる。
ちと‐も【些とも】
[副]「ちっとも」に同じ。「—法則規律を知らざる自然の才子に劣りつべし」〈逍遥・小説神髄〉