つゆ‐ばかり【露許り】
[副]わずかばかり。ほんのすこし。「—なれどいと嬉しかりけり」〈源・藤袴〉
つゆ‐ばれ【梅雨晴(れ)】
梅雨が終わって晴れること。また、梅雨の期間中の晴天。五月晴れ。入梅(ついり)晴れ。《季 夏》「—や蜩(ひぐらし)鳴くと書く日記/子規」
つゆ‐びえ【梅雨冷え】
梅雨期の連日の雨で気温が下がること。《季 夏》「—の来てなにもかもつつみたる/万太郎」
つゆほど‐も【露程も】
[副](あとに打消しの語を伴って)少しも。ちっとも。「—うわさを信じない」
つゆ‐むし【露虫】
キリギリス科の昆虫。体長約2センチ。体は緑色で細長く、黄褐色の長い触角をもつ。雌の産卵管は鎌状で上に反る。夏から秋に草の上で、雄はツツツジィージィーと鳴く。灯火にもやってくる。
つゆ‐も【露も】
[副] 1 (下に打消しの語を伴って)少しも。ちっとも。「—疑わない」 2 (仮定表現に用いて)少しでも。まったく。「—、物、空にかけらば、ふと射殺し給へ」〈竹取〉
つゆ‐もの【汁物】
「しるもの」に同じ。
つゆわけ‐ごろも【露分け衣】
露の多い草の中などを分けて行くときに着る衣。「夏草の—着けなくに我が衣手の乾(ふ)る時もなき」〈万・一九九四〉