手(て)が付(つ)か◦ない
「手に付かない」に同じ。「内部の動揺やら、外部の束縛やらで、一切—◦なかった」〈漱石・門〉
手(て)が付(つ)・く
1 新しいものの一部を使ったり、消費したりする。「料理はほとんど—・かないまま残った」 2 目下の女性などと、肉体関係をもつようになる。「旦那の—・く」
手(て)が付(つ)けられ◦ない
処置の施しようがない。「乱暴者で—◦ない」「—◦ない散らかりよう」
手(て)が出(で)◦ない
自分の能力ではとりかかることができない。「高価で—◦ない」
手(て)が◦出(で)る
1 暴力を振るう。腕力にものをいわせる。「口より先に—◦出る」 2 自分の能力や財力でどうにかなる。「とても—◦出る代物ではない」
手(て)が届(とど)・く
1 能力の範囲内にある。「高級車にはとても—・かない」 2 細かいところまで配慮がなされる。行き届く。「かゆいところに—・く」 3 もうすぐある年齢・時期に達する。「五〇歳に—・く」
手(て)が無(な)・い
1 人手が足りない。「—・くて注文がさばけない」 2 施すべき手段・方法がない。「打つべき—・い」
手(て)が長(なが)・い
盗み癖がある。手癖が悪い。「気をつけろよ、あいつは—・いぞ」
てが‐ぬま【手賀沼】
千葉県北西部、利根川南岸にある沼。江戸時代以来たびたび干拓されて縮小。
て‐がね【手金】
手元にある金。所持金。「—とては家屋敷、家財かけて十五貫目」〈浄・冥途の飛脚〉