うめ‐の‐よしべえ【梅の由兵衛】
浄瑠璃「茜染(あかねぞめ)野中の隠井(こもりいど)」、歌舞伎狂言「隅田春妓女容性(すだのはるげいしゃかたぎ)」などの登場人物。元禄2年(1689)に処刑されたという大坂の梅渋吉兵衛という殺人犯を...
うとう‐やすかた【善知鳥安方】
奥州外ヶ浜にいたという海鳥。鴨ほどの大きさで、親鳥が「うとう」と鳴くと子の鳥は「やすかた」と答えたという。「そもそも—の、とりどりに品変はりたる殺生の中に」〈謡・善知鳥〉
うた‐がき【歌垣】
1 古代、求愛のために、男女が春秋2季、山や市(いち)などに集まって歌い合ったり、踊ったりした行事。東国では嬥歌(かがい)という。 2 奈良時代には、踏歌(とうか)のこと。→踏歌 [補説]人々が...
グーテンベルク‐リヒターそく【グーテンベルクリヒター則】
地震の規模と発生頻度の間に見られる経験則。ある地域において、ある期間に発生するマグニチュードM以上の地震の回数をnとすると、比例定数a、bを用いて、log10nは=a−bMという関係式で表される...
くめ‐の‐いわばし【久米の岩橋】
役(えん)の行者が大和の葛城山から吉野の金峰山(きんぷせん)まで架け渡そうとしたという伝説上の橋。葛城の神が夜間しか働かなかったために完成しなかったという。多く和歌で男女の契りが成就しないことの...
ゼロ‐リスク【zero risk】
事故・災害・疾病などの可能性や危険性をゼロに近づけること。そのようにすべきという考え方や方向性をゼロリスク思考またはゼロリスク志向と、政策をゼロリスク政策という。
じゅうりょくは‐てんもんがく【重力波天文学】
連星中性子星や連星ブラックホールの合体などによって発生する重力波を直接観測し、宇宙の進化や構造などを探ろうという天文学の新分野。重力波が伝播する際に生じる極めてわずかな空間の伸縮を重力波望遠鏡に...
しゅてん‐どうじ【酒呑童子/酒顛童子】
丹波の大江山に住んでいたという伝説上の鬼の頭目。都に出ては婦女・財宝を奪ったので、勅命により、源頼光が四天王を率いて退治したという。御伽草子・絵巻・謡曲・古浄瑠璃・歌舞伎などの題材となっている。
じゅうぞく‐かんけい【従属関係】
1 論理学で、上位概念に対する下位概念の関係。例えば、動物という概念は生物という概念に従属する。 2 身分上、政治上のつながりなどにおいて、他のものに拘束されている関係。
しゅみ‐せん【須弥山】
《(梵)Sumeruの音写。妙高山(みょうこうせん)と訳す》古代インドの世界観が仏教に取り入れられたもので、世界の中心にそびえるという高山。この山を中心に七重に山が取り巻き、山と山との間に七つの...