ときにたつ【時に佇つ】
佐多稲子による自伝的連作短編集。昭和50年(1975)「文芸」誌で連載。全12編の11編目が同年の第3回川端康成文学賞を受賞。単行本は翌年刊行。
時(とき)に付(つ)・く
その時の権勢にまかせる。「—・けたるをこそ、世人も許すめれ」〈源・竹河〉
時(とき)に取(と)りて
場合によって。「人、木石にあらねば、—物に感ずる事なきにあらず」〈徒然・四一〉
時(とき)に臨(のぞ)・む
その時になる。その時にさしあたる。「—・んでは、陣頭に立って戦う」
ときに‐は【時には】
[連語]場合によっては。たまには。「—遅く帰ることもある」
時(とき)に因(よ)・る
その時のなりゆきや状況に応ずる。「どう対応するかは—・る」
とき‐の【時の】
[連語]話題となっている、その時の。その当時の。「—首相」
とき‐の‐アセスメント【時のアセスメント】
⇒公共事業再評価制度
ときのうしお【時の潮】
高井有一の長編小説。昭和初期に生まれた主人公が、昭和天皇崩御後に昭和の時代を振りかえる回顧録。平成14年(2002)刊行。同年、第55回野間文芸賞受賞。
とき‐の‐うじがみ【時の氏神】
ちょうどよい時に出てきて仲裁する人。その時に際してありがたい人。