ところ‐ずら【野老葛】
[名]トコロの古名。「稲幹(いながら)に這ひ廻(もとほ)ろふ—」〈記・中・歌謡〉 [枕] 1 同音の繰り返しで「常(とこ)しく」にかかる。「—いや常しくに我かへり見む」〈万・一一三三〉 2 ...
ところせき‐な・し【所狭きなし】
[形ク]《「なし」は形容詞をつくる接尾語》余す所がない。「金比羅の祭りに、余多(あまた)の見物、讃岐円座の—・く」〈浮・二十不孝・五〉
ところ‐せ・し【所狭し】
[形ク] 1 場所が狭い。いっぱいで余地がない。「小さき屋ども作り集めて奉り給へるを、—・きまで遊び広げ給へり」〈源・紅葉賀〉 2 堂々としている。「さるおほのかなるものは、—・くやあらむ」〈枕...
ところ‐せま・い【所狭い】
[形][文]ところせま・し[ク]場所がせまい。せまくて窮屈である。「—・く人が立ち並ぶ」「—・しと雑誌を広げる」
ところせまし‐と【所狭しと】
[連語](副詞的に用いて)場所が狭く感じられるさま。窮屈なさま。
ところ‐そだち【所育ち】
その土地に生まれ育つこと。また、その人。「—も物紛れして」〈浮・一代男・四〉
ところ‐たがえ【所違へ】
ある場所と他の場所をまちがえること。「—などならば、おのづからまた言ひに来なむ」〈枕・二七七〉
ところ‐てん【心太/瓊脂】
海藻のテングサを煮て寒天質をこし、型に流し込んで冷やし固めた食品。ところてん突きで突き出してひも状にし、酢醤油・二杯酢などをかけて食べる。夏の味覚とされる。《季 夏》
ところてん‐ぐさ【心太草】
テングサの別名。
ところてん‐しき【心太式】
ところてん突きで突き出されるように押されて自然に先へ進むこと。また、そういう方式。「—に大学に進む」