と
[副]そのように。多く副詞「かく」と対になって用いられる。「—にもかくにも」「—につけかくにつけ」→とかく →とこう →とにかく →ともかく
かた‐つら【片面】
物の一方の側。一方の面(めん)。また、顔の半面。「とにかく内義の—の耳を、五はいづつでふさいでおき」〈浮・禁短気・三〉
たら
[終助]《過去の助動詞「た」の仮定形「たら」の、仮定を表す「ば」を伴わない用法が固定化したもの》活用語の連用形に付いて婉曲に命令・勧告する意を表す。「早く着替えし—」「とにかく返事だけしとい—」
とにも‐かくにも
[副] 1 それはさておき。いずれにしても。とにかく。「—ここまでこぎつけた」 2 何やかやと。あれこれと。「—そらごと多き世なり」〈徒然・七三〉 [補説]「兎にも角にも」とも当てて書く。
まあ‐まあ
《「まあ」を重ねた語》 [形動]十分ではないが、一応は満足できるさま。「—な出来」「客の入りは—だ」 [副] 1 に同じ。「彼にしては—よくやった」 2 とりあえずある事をするようにすすめ...
まあ
[副] 1 とりあえずするように勧めるさま。何はともあれ。まず。「話はあとにして、—一杯どうぞ」「—お掛けください」 2 結果に自信を持てないが、一応してみるさま。とにかく。「ちょっと厄介だが...
何(なに)がさて
1 何はともあれ。とにかく。何はさておき。「馬鹿気た様なことを思って見たり、—上機嫌だったのだ」〈梶井・瀬山の話〉 2 もちろん。「『今日は一段の御機嫌でござる』『—、かやうに天下穏やかにして、...
ふたつ‐の‐みち【二つの道】
1 忠と孝の道。「とにかくに—を思ふこそ世につかふるも苦しかりけり」〈続後拾遺・雑中〉 2 《白居易「秦中吟」議婚から》豊家の女の行いと、貧家の女の行い。「わが—歌ふを聴け」〈源・帚木〉
何彼(なにか)無(な)し
《「なにがなし」とも》あれこれ迷わずにあっさり物事をするさまを表す。とやかく言わずに。とにかく。「まづ話す事もある、此の船へ、と言ふ。—に乗り移りて」〈浮・一代男・五〉
とも‐かく
[副] 1 とにかく。ともかくも。「うまくいくかどうか、—やってみよう」 2 (「…はともかく」の形で)…は別として。…はさておき。「交通の便は—、閑静でいい」 [補説]「兎も角」とも当てて書く。