との‐い【宿直】
《「殿(との)居(い)」の意》 1 宮廷や役所に泊まって勤務し、警備守護などをすること。「彼の宮に詣でて—に侍らむとす」〈皇極紀〉 2 夜間、貴人のそばに侍して不寝番をすること。「御前に人あまた...
とのい‐ぎぬ【宿直衣】
「宿直装束(とのいそうぞく)」に同じ。
とのい‐すがた【宿直姿】
宿直装束(とのいそうぞく)をつけた姿。
とのい‐そうぞく【宿直装束】
宿直(とのい)1に着用した装束。略式の衣冠または直衣(のうし)。束帯(そくたい)より軽装。とのいぎぬ。→昼(ひ)の装束
とのい‐どころ【宿直所】
1 宮中で、官人が宿直(とのい)1をする所。 2 神社で、神官が宿直する所。とのいや。 3 江戸時代、武家屋敷などで、侍が宿直する所。
とのい‐ひきめ【宿直蟇目】
武家の寝所仕候の宿直の際、夜間警戒のために射る、音の出る蟇目の矢。
とのい‐びと【宿直人】
宮中で、宿直(とのい)1をする人。また、貴人の邸宅で夜番をする人。
とのい‐ぶくろ【宿直袋】
「宿直物(とのいもの)の袋」に同じ。
とのい‐もうし【宿直奏し】
宮中で宿直の官人が定刻に声をあげてその氏名を名のること。また、その声。→名対面「名対面(なだいめん)は過ぎぬらむ、滝口の—今こそと」〈源・夕顔〉
とのい‐もの【宿直物】
官人が宿直をするときの衣服・夜具の類。