と‐や【鳥屋/塒】
1 鳥を飼っておく小屋。鳥小屋。 2 ツグミなどの小鳥狩りの際、わなを仕掛けて待つために山中や谷間に設けた小屋。 3 タカの羽が夏の末ごろから抜けて、冬までに生えかわること。その時機に、1にこも...
と‐や
[連語]《格助詞「と」+係助詞「や」》 1 文中用法。「と」の受ける内容に対する疑問を表す。…と…か。「白たへの藤江の浦にいざりする海人(あま)—見らむ旅行く我を」〈万・三六〇七〉 2 文末用法...
とや‐かく
[副]なんのかのと。あれこれと。「—言われる筋合いはない」 [補説]「兎や角」とも当てて書く。
とや‐かくや
[副]なにやかやと。あれやこれやと。「—とおぼし扱ひきこえさせ給へる」〈源・葵〉
とや‐がえ・る【鳥屋返る】
[動ラ四]夏の末ごろ、鳥屋にいるタカの羽が抜け替わる。「—・りわが手ならししはし鷹の来ると聞こゆる鈴虫の声」〈後拾遺・秋上〉
とや‐がけ【鳥屋掛け】
鳥小屋をつくること。また、その鳥小屋。
どや‐くや
《「とやくや」「どやぐや」とも》騒がしいこと。混乱すること。どさくさ。「今の—に、同道めが掴(つか)んで走った」〈浄・生玉心中〉
とや‐こう
[副]「とやかく」の音変化。「千鶴子の—と気遣う気持ちも」〈横光・旅愁〉
とや‐ごもり【鳥屋籠もり】
夏の末ごろ、タカが羽の抜け替わる間、鳥屋にとじこもっていること。とやいり。「みちのくのしのぶの鷹の—かりにも知らじ思ふ心は」〈続古今・恋一〉
とや‐で【鳥屋出】
1 鳥屋の中にこもっていたタカが、羽毛が抜け替わって、鳥屋から出ること。 2 鳥が巣や鳥小屋から飛び出していくこと。「—のわしが餌(ゑ)にかつゑ」〈浄・吉岡染〉 3 梅毒をわずらっていた遊女が治...