なし【生し】
《動詞「な(生)す」の連用形から》産むこと。「父母が—のまにまに箸(はし)向かふ弟(おと)の命は」〈万・一八〇四〉
なし【成し/為し】
《動詞「な(成)す」の連用形から》そのようにすること。しむけること。しわざ。「心の—にやあらむ」〈源・宿木〉
なし【梨/梨子】
バラ科ナシ属の落葉高木。葉は卵円形。春の終わりごろ、白い5弁花をつけ、秋に大形で果皮に斑点のある実を結ぶ。果樹として栽培され、二十世紀などの青ナシと長十郎などの赤ナシがある。ナシ属には西洋ナシ・...
なし【無し】
1 無いこと。無(む)。「抜け駆けは—にしよう」 2 名詞などに付いて複合語をつくり、…のないこと、…ない人、の意を表す。「芸—」「人で—」「待った—」
なし‐あ・ぐ【成し上ぐ】
[動ガ下二]昇進させる。位をのぼらせる。「上達部(かんだちめ)には、我しあれば、今日明日と言ふばかりに—・げてむ」〈源・東屋〉
なし‐うち【梨子打ち】
《「な(萎)やしう(打)ち」の音変化。柔らかに作る意》「梨子打ち烏帽子(えぼし)」の略。
なしうち‐えぼし【梨子打ち烏帽子】
黒の紗(しゃ)や綾に漆を粗く塗って作った、先のとがった揉(もみ)烏帽子。近世は縁に鉢巻きをつけ、鎧直垂(よろいひたたれ)に用いた。
なし‐うり【梨瓜】
マクワウリの一品種。実は卵形で、果皮は灰白色。果肉は水分が多く甘味が強い。中国の原産で、明治初年に渡来。
なし‐かん【梨羹】
ナシの実をすりおろして漉(こ)した汁に、寒天・砂糖などを加えて流し固めた菓子。
なし‐くずし【済し崩し】
1 物事を少しずつかたづけていくこと。「—に努力する」 2 物事を少しずつ変化させ、うやむやにしてしまうこと。「企画が—に変更される」「新体制に—的に移行した」 3 借金を少しずつ返すこと。「高...