たち‐どま・る【立(ち)止(ま)る/立(ち)留(ま)る】
[動ラ五(四)]《「たちとまる」とも》 1 歩くのをやめてその場に立つ。歩みを止める。「呼ばれて—・る」 2 他へ移らないで、そのままそこにとどまる。「思ひのままならむ人は今までも—・るべくやは...
た‐がえ・る【手返る】
[動ラ四]鷹狩りで、放った鷹が鷹匠の手に返る。「おぼつかな—・る鷹もいかならんかりばの小野の雪ぐれの空」〈夫木・一八〉
たてものじょうととくやくつき‐しゃくちけん【建物譲渡特約付借地権】
借地借家法に基づく定期借地権の一つ。契約期間満了後、借地上の建物を地主が購入する。借地権の存続期間は30年以上でなければならない。書面による契約は不要。
た‐なれ【手慣れ/手馴れ】
1 扱いなれていること。「言問はぬ木にはありともうるはしき君が—の琴にしあるべし」〈万・八一一〉 2 飼いならしてあること。よくなついていること。「わが門のひとむらすすき刈り飼はむ君が—の駒も来...
たとい【譬ひ/喩ひ】
「例え」に同じ。「累代の—にもやならんとて」〈宇津保・吹上上〉
楽(たの)しみ尽(つ)きて哀(かな)しみ来(き)たる
《陳鴻「長恨歌伝」から》このうえない楽しみの後には、かならず悲しみがおそってくる。楽しみが極まると、かえって悲しい気持ちになる。また、楽しみは永久には続かないものだ。
たて‐つき【楯突き】
《古くは「たてづき」か》 1 戦場で楯を立てること。また、その役目の兵。「すくやかならん—を一人賜(た)び候へ」〈盛衰記・二〇〉 2 たてつくこと。「かなはぬまでも—などし給へかし」〈宇治拾遺・一五〉
たば・う【庇ふ/貯ふ】
[動ハ四] 1 害などから大切に守る。かばう。「与一殿討たれ給ひぬと聞きて後は誰ゆゑ身をば—・ふべき」〈盛衰記・二〇〉 2 大切にしまっておく。蓄える。「生(な)り物類なら何にても、—・うて虫は...
た‐の‐み【田の実】
1 稲の実。和歌では多く「頼み」に掛けて用いる。たのむ。「のちまきの遅れて生ふる苗なれどあだにはならぬ—とぞ聞く」〈古今・物名〉 2 租税。「この秋の—を、おさめ果つるをまちて」〈読・弓張月・拾遺〉
たて‐ひ・く【立(て)引く/達引く】
[動カ五(四)] 1 義理を立て通す。また、意地を張り合う。「兄弟分の友誼(よしみ)で此事はいわないと—・いて呉れるなら」〈円朝・真景累ヶ淵〉 2 義理や意地で他人のために金を立て替えたり支払っ...