にい‐くさ【新草】
春先に芽を出した草。若草。「おもしろき野をばな焼きそ古草に—交じり生ひは生ふるがに」〈万・三四五二〉
にいぐわ‐まゆ【新桑繭】
新しい桑の葉で育った繭。今年の蚕の繭。にいぐわまよ。「今年おひの—の唐衣(からころも)千代をかけてぞ祝ひそめける」〈貫之集〉
にいぐわ‐まよ【新桑繭】
「にいぐわまゆ」に同じ。「筑波嶺(つくはね)の—の衣あれど君が御衣(みけし)しあやに着欲しも」〈万・三三五〇〉
にい‐さきもり【新防人】
新しく派遣された防人。「今替はる—が舟出する海原の上に波な咲きそね」〈万・四三三五〉
にい‐さま【兄様】
兄を敬っていう語。「にいさん」より改まった言い方。
にい‐さん【兄さん】
1 兄を敬っていう語。 2 若い男性を親しみをこめて呼ぶ語。「そこの—、落とし物だよ」
にいざ【新座】
埼玉県南部の市。江戸時代、野火止(のびどめ)用水の完成後に開発。平林寺がある。近年は東京のベッドタウン化が進む。人口15.9万(2010)。
にいざ‐し【新座市】
⇒新座
に‐いし【丹石】
1 代赭石(たいしゃせき)の異称。 2 黄土(おうど)の異称。
にい・し【新し】
[形シク]あたらしい。「—・しき鉤(ち)を作りて兄(このかみ)に与ふ」〈神代紀・下〉