におい‐ぶくろ【匂い袋】
丁字(ちょうじ)・麝香(じゃこう)・白檀(びゃくだん)などの香料を入れた小袋。携帯用としたり、たんすの中に入れたりする。《季 夏》
におい‐やか【匂いやか】
[形動][文][ナリ] 1 つやつやと輝くように美しいさま。におやか。「彼女の顔の白さが薄闇のなかに—に仄めいた」〈秋声・仮装人物〉 2 よい香りが立ちこめているさま。かぐわしいさま。におやか。...
に‐おう【二王】
中国、東晋の書家、王羲之(おうぎし)・王献之の父子。
に‐おう【仁王/二王】
寺門の左右にあって、その忿怒(ふんぬ)の形相で仏敵を払う守護神。ふつう二神一対で、一体は口を開いた阿形(あぎょう)、もう一体は口を閉じた吽形(うんぎょう)とする。金剛力士。
におう【仁王】
狂言。某(なにがし)が無一文の男を仁王に仕立てて参詣人の供物を集めるが、足の不自由な男が仁王と縁を結びたいと身体をなで回し、正体がばれる。
にお・う【匂う】
[動ワ五(ハ四)]《「丹(に)秀(ほ)」を活用した語で、赤色が際立つ意》 1 よいにおいを鼻に感じる。かおりがただよう。「百合の花が—・う」「石鹸がほのかに—・う」→臭う1 2 鮮やかに色づく...
にお・う【臭う】
[動ワ五(ハ四)]《「匂う」と同語源》 1 くさく感じる。いやなにおいがする。「ガスが—・う」「生ごみが—・う」 2 はっきりとはわからないが、その可能性が感じられる。多く、好ましくない物事にい...
におう‐だち【仁王立ち】
仁王の像のように、いかめしく力強い様相で立つこと。「—になって行く手をふさぐ」
におうみや【匂宮】
源氏物語第42巻の巻名。薫大将、14歳から20歳。匂宮と薫との生い立ちが中心。におうのみや。 源氏物語の登場人物。光源氏の孫。今上帝の第3皇子。宇治十帖の主要人物で、薫と浮舟をめぐって争う。...
におうみや‐さんじょう【匂宮三帖】
源氏物語54帖のうち、匂宮・紅梅・竹河の3帖。光源氏の死後の物語で、宇治十帖とよばれる10帖につながる部分。