にせ‐の‐えん【二世の縁】
《親子は一世、夫婦は二世、主従は三世の縁があるというところから》夫婦の縁。
にせのおんなにわし【偽の女庭師】
《原題、(イタリア)La finta giardiniera》モーツァルトのイタリア語によるオペラ。全3幕。1774年にミュンヘンで初演。名を変えて市長の屋敷ではたらく女庭師と元恋人の伯爵との恋...
にせ‐の‐かため【二世の固め】
夫婦になる約束。「貞女両夫に見(まみ)えずの掟は夫も同じ事、—は赦(ゆる)してと」〈浄・千本桜〉
にせ‐の‐ちぎり【二世の契り】
来世まで夫婦として連れ添おうという約束。
にせ‐の‐つま【二世の夫/二世の妻】
来世まで連れ添おうと約束した夫または妻。「われこそ清十郎が—」〈浄・歌念仏〉
にせ‐はん【偽判/贋判】
《「にせばん」とも》にせの判。また、その判を押すこと。にせいん。
にせむらさきいなかげんじ【偐紫田舎源氏】
合巻。38編152冊。柳亭種彦作、歌川国貞画。文政12〜天保13年(1829〜42)刊。源氏物語の世界を室町時代に移して翻案したもの。江戸城大奥を描いたとうわさされ、天保の改革によって絶版を命じ...
にせ‐もの【偽物/贋物】
本物に似せてつくったもの。まがい物。「—をつかまされる」
にせ‐もの【偽者/贋者】
本人に見せかけた別人。
にせもん【似せ者】
松井今朝子の短編の時代小説。歌舞伎役者坂田藤十郎によく似た人物をめぐる物語。平成13年(2001)、雑誌「小説現代」に掲載。同作を表題作とする小説集は翌年刊行で、第128回直木賞候補作となった。