にない【担い/荷い】
1 担うこと。 2 「担い桶」の略。
にない‐あきない【担い商い】
商品を肩にかついで売り歩く商売。また、その商人。にないうり。かつぎあきない。
にない‐いだ・す【担ひ出だす/荷ひ出だす】
[動サ四]かつぎだす。また、かろうじて出す。「この海べにて—・せる歌」〈土佐〉
にない‐おけ【担い桶】
水や糞尿を入れて天秤棒(てんびんぼう)でかついで運ぶ桶。
にない‐かご【担い籠】
物を入れ、かついで運ぶのに用いるかご。
にない‐がい【担ひ買ひ】
天秤棒(てんびんぼう)に掛けてかつぐときのように、一人で二人の遊女を同時に買うこと。「島原の野風、新町の荻野、この二人を毎日—して」〈浮・五人女・二〉
にない‐しょうこ【担鉦鼓】
雅楽で用いる鉦鼓の一。道楽(みちがく)のとき、二人で担って歩きながら打つもの。
にない‐だいこ【担太鼓】
雅楽で用いる楽太鼓の一。道楽(みちがく)のとき二人で担って歩きながら打ち鳴らすもの。
にない‐ぢゃや【担ひ茶屋】
中世から江戸末期まで、茶道具一式を振り分けにかつぎ歩き、客の求めに応じて茶を立てた行商人。また、その茶道具。一服1銭。「—しほらしくこしらへ」〈浮・永代蔵・四〉
にない‐つむじ【担い旋毛】
頭髪のつむじが二つ並んであること。また、そのつむじ。にないつじ。