ねん‐き【年期】
1年を単位として定めた期間。また、ある事をするように約束させられている期間。年季。「—と云うものがあって、二ヶ年居れば国に帰ると云う約束で」〈福沢・福翁自伝〉
ねんき‐あけ【年季明け】
年季1が終わること。ねんあき。ねんあけ。
年季(ねんき)が明(あ)・ける
年季奉公の期限が終わる。年(ねん)が明く。
年季(ねんき)が入(はい)・る
1 長い間修練を積んで確かな腕をしている。「年季が入った技を見せる」 2 道具などが長く使い込まれている。老朽化している。「年季が入った万年筆」 [補説]「年期が入る」と書くのは誤り。
ねんき‐こさく【年期小作】
年期を定め、耕作地を他に貸して小作料を取ること。
ねんき‐しょうもん【年季証文】
年季として定められた年限は働くということを記した証文。年季手形。年季状。
ねんき‐づとめ【年季勤め】
「年季奉公」に同じ。
ねんき‐ぼうこう【年季奉公】
年限を定めてする奉公。年切り奉公。年季勤め。
ねんき‐むこ【年季婿】
一定の年限を約束して妻の家へ住み込んで働き、その務めを終えると妻を連れて自分の家に帰る婚姻形態。東北地方に近年まで存続していた習俗。その年限によって三年婿・五年婿などとよばれた。帰り婿。
ねんき‐もの【年季者】
年季奉公をする者。