あし‐つ‐お【足津緒】
1 琴の弦の端を組み糸で結びかがったもの。「夏来れば東(あづま)の琴の—に縒(よ)りかけてける藤浪の花」〈新撰六帖・五〉 2 いろいろな色に染めた麻でよりあわせた縄。牛馬を引いたり、装束を掛けた...
あずま‐びと【東人】
東国の人。田舎者の意を含んでもいう。あずまうど。あずまど。「破(わ)り子や何やと、こなたにも入れたるを、—どもにも食はせ」〈源・宿木〉
アギウ‐パウル‐しゅうどういん【アギウパウル修道院】
《Moni Agiou Paulou/Μονή Αγίου Παύλου》ギリシャ北部、ハルキディキ半島にある東方正教会の聖地アトス山の修道院。半島南西部の急峻(きゅうしゅん)な谷間に位置する。...
あれ‐よ
[感]驚きうろたえたときに発する語。「そばを探れどもおはせざりければ—あれとぞあきれける」〈平家・九〉
あいごのわか【愛護の若】
説経節の曲名。また、その主人公。万治4年(1661)以前に成立。長谷観音(はせかんのん)の申し子の愛護の若は、継母により盗人の汚名を着せられ自殺するが、のち、山王権現としてまつられる。この題材は...
挨拶(あいさつ)切(き)・る
縁を切る。関係を断つ。「—・ると取り交はせしその文を反古(ほうぐ)にし」〈浄・天の網島〉
アカロア【Akaroa】
ニュージーランド南島東岸、バンクス半島にある港町。クライストチャーチの南東約80キロメートルに位置する。1840年代にフランス人が入植し、捕鯨基地を置いた。アカロア湾内にはセッパリイルカやハネジ...
あやにく‐が・る【生憎がる】
[動ラ四]思いどおりにならずに、いやがる。いかにも迷惑そうな態度をとる。「舞をせさせ奉らむとて、習はせ給はむほども、—・り、すまひ(=拒ミ)給へど」〈大鏡・道兼〉
アンゼリカ【angelica】
《「アンゲリカ」「アンジェリカ」とも》セリ科シシウド属の多年草の総称。花はシシウドに、葉はセロリに似て葉柄が太い。強い香りがあり、薬用のほか洋菓子やハーブティーの材料、リキュールの香料などにする。
いせ‐かいどう【伊勢街道】
伊勢神宮への参詣路の総称。東海道の四日市追分から南下する参宮街道や、大和の桜井から初瀬(はせ)を経て青山峠を越える初瀬街道などがある。