えず・い
[形]《中世・近世語》 1 不快である。いとわしい。「きたなさうに、—・い色が見へたぞ」〈史記抄・佞幸列伝〉 2 怖い。恐ろしい。〈日葡〉 3 ひどい。乱暴である。「お家主どのへことわって、—・...
えびす‐ごころ【夷心】
荒々しい心。転じて、田舎びて情趣を解しない心。「さるさがなき—を見ては、いかがはせむは」〈伊勢・一五〉
えんぎきゃく【延喜格】
弘仁格(こうにんきゃく)・貞観格(じょうがんきゃく)以降の詔勅・官符を集大成したもの。12巻。三代格の一。藤原時平・紀長谷雄(きのはせお)らが編集。延喜7年(907)成立。一部を除き、現存しない。
お‐ぐるま【小車】
1 小さな車。また、車、特に牛車(ぎっしゃ)をいう。「思ひまはせば—のわづかなりける憂き世かな」〈閑吟集〉 2 キク科の多年草。湿地に生え、高さ30〜60センチ。地下茎で繁殖。葉は互生し、堅い。...
おさな‐おい【幼生ひ】
「幼立ち」に同じ。「故院の—に少しもたがはせ給はぬものかな」〈平家・八〉
おもい‐おこ・す【思ひ遣す】
[動サ下二]思いをはせる。思いやる。「かくて眺むらむと—・する人あらむや」〈更級〉
オベロン【Oberon】
ヨーロッパ中世以来の伝説で、妖精の王。仙女ティタニアの夫。シェークスピア・ウィーラントなどの作品に登場する。 天王星の第4衛星。1787年にF=W=ハーシェルが発見。名はシェークスピアの「真...
おぼ・す【思す】
[動サ四]《「おもほす」の音変化》「思う」の尊敬語。 1 お思いになる。お考えになる。「そもそもいかやうなる心ざしあらむ人にか、あはむと—・す」〈竹取〉 2 心を向けて、大切にお思いになる。お目...
お‐の‐こ【男の子/男】
1 成人の男子。おとこ。⇔女(め)の子。「—やも空しくあるべき万代(よろづよ)に語り継ぐべき名は立てずして」〈万・九七八〉 2 男の子。むすこ。「すべて—をば、女に笑はれぬやうにおほしたつべしと...
おびただし・い【夥しい】
[形][文]おびただ・し[シク]《近世中期まで「おびたたし」》 1 数や量が非常に多い。ものすごい。「—・い人出」 2 (「…することおびただしい」の形で)程度がはなはだしい。ひどい。激しい。多...