さゆり‐ばな【小百合花】
[名]ユリの花。 [枕]同音を持つ「後(ゆり)」にかかる。「灯火(ともしび)の光に見ゆる—ゆりも逢はむと思ひそめてき」〈万・四〇八七〉
さね‐かずら【真葛/実葛】
[名]マツブサ科の蔓性(つるせい)の常緑低木。暖地の山野に自生。葉は楕円形で先がとがり、つやがある。雌雄異株で、夏、黄白色の花をつけ、実は熟すと赤くなる。樹液で髪を整えたので、美男葛(びなんか...
さり‐とも【然りとも】
[接] 1 そうであっても。それでも。「この女(め)の童は…もてわづらひ侍り。—、まかりて仰せ事給はむ」〈竹取〉 2 よもや。まさか。「—うち捨てては、え行きやらじ」〈源・桐壺〉
さざれ‐し【細石】
「さざれいし」の音変化。「信濃なる千曲の川の—も君し踏みてば玉と拾はむ」〈万・三四〇〇〉
さすら・う【流離う】
[動ワ五(ハ四)]どこというあてもなく、また、定まった目的もなく歩きまわる。漂泊する。流浪(るろう)する。「雪の広野を—・う」 [動ハ下二]に同じ。「我身かくてはかなき世を別れなば、いかな...
さな‐かずら【真葛/実葛】
[名]サネカズラのこと。「—の根を舂(つ)き、其の汁の滑(なめ)を取りて」〈記・中〉 [枕]葛はつるが分かれたのち先でまたあうところから、「のちもあふ」にかかる。「—後も逢はむと」〈万・三二八〇〉
さら‐む【然らむ】
[連語]《動詞「さ(然)り」の未然形+推量の助動詞「む」の連体形》 1 そのような。「—者がな、使はむとこそ覚ゆれ」〈枕・三〇〇〉 2 そのような時。そのようなこと。「—に於ては、人に失をせられ...
さ・る【避る】
[動ラ四] 1 避ける。よける。「和歌の髄脳、いと所せう、病—・るべき所多かりしかば」〈源・玉鬘〉 2 断る。辞退する。「かぐや姫なりとも、そこの思はむことは—・るべきやうなし」〈狭衣・一〉
しじ‐ど【支持度】
データマイニングで、相関ルールの重要度を表す指標の一つ。集合全体のうち、そのルールが成り立つ集合の割合。例えば、「パンとハムを買った人は、さらに牛乳も買う可能性が高い」という相関ルールの場合、記...
しげ・い【繁い】
[形][文]しげ・し[ク] 1 草木などが密集しているさま。「枝が—・く伸びた」「—・き草、蓬(よもぎ)をだにかき払はむ」〈源・蓬生〉 2 数量が多い。たくさんある。「光冷やかに、白露は地に—・...