ゆん‐づえ【弓杖】
《「ゆみづえ」の音変化》 1 弓を杖とすること。また、その弓。ゆづえ。「—を突いて生田の森の逆茂木(さかもぎ)を上り越え」〈平家・九〉 2 「弓丈(ゆんだけ)」に同じ。「—五杖ばかり」〈太平記・一〇〉
ゆる・ぶ【緩ぶ/弛ぶ】
《「許す」と同語源。古くは「ゆるふ」》 [動バ四] 1 「ゆるむ1」に同じ。「箏の琴のいたう—・びたるを」〈狭衣・二〉 2 「ゆるむ2」に同じ。「心安き独り寝の床にて—・びにけりや」〈源・末摘...
ゆん‐だけ【弓丈/弓長】
《「ゆみだけ」の音変化》弓ひと張りの長さ。ふつう7尺5寸(約2.27メートル)。弦(つる)を張らない弓の末弭(うらはず)から本弭(もとはず)までの長さを一杖(ひとつえ)として測量の基準とした。ゆ...
ゆき‐がて【雪糅】
雪がまじっていること。雪まじり。「神無月時雨ばかりは降らずして—にさへなどかなるらむ」〈中院本後撰・冬〉
ゆかり【縁/所縁】
1 なんらかのかかわりあいやつながりのあること。因縁。「縁(えん)も—もない」「文豪—の地」「—の者を頼って上京する」 2 血縁関係のある者。親族。縁者。「おのが—、西東合はせて六百人ばかり」〈...
よう‐だい【容体/容態/様体】
《「ようたい」とも》 1 人の姿かたち・ようす。「貧乏書生としか見えない—で一向無頓着に冷(すま)している」〈魯庵・社会百面相〉 2 病気のぐあい。病状。「—が落ち着く」 3 物事のありさま。状...
やなぎ‐の‐かみ【柳の髪】
1 柳の枝が細く長いのを髪に見立てていう語。「春風や—をけづるらん緑のまゆも乱るばかりに」〈新千載・春上〉 2 女性の長く美しい髪を柳の枝にたとえていう語。「—を何ゆゑに、浮き世恨みて尼が崎」〈...
山師(やまし)の玄関(げんかん)
《山師は玄関を特にりっぱにするところから》外観ばかりがりっぱなこと。
やつれ‐ば・む【窶ればむ】
[動マ四]みすぼらしいようすになる。「さばかりになりぬる御有り様の、いと—・み」〈源・匂宮〉
やらず‐ぶったくり【遣らずぶったくり】
[連語]人に何も与えず、取り上げるばかりであること。