むそう‐か【夢想家】
実現できそうもないことばかり考える人。 [補説]書名別項。→夢想家
むし‐く・う【虫食う】
[動ワ五(ハ四)]「むしばむ」に同じ。「阿娑縛抄(あさばしょう)の三十巻ばかり—・い余せるを尋ね出し」〈露伴・新浦島〉
むこう‐め【向こう目】
向こう側に刻んである、竿秤(さおばかり)の目盛り。また、その目盛りで量ること。⇔上目(うわめ)。
虫(むし)がい・い
自分の都合ばかり考えて他を顧みない。身がってである。「—・い考え」
昔(むかし)の因果(いんが)は皿(さら)の端(はた)を回(まわ)る今(いま)の因果(いんが)は針(はり)の先(さき)を回(まわ)る
ずっと以前にしたことの報いはじっくりと時間をかけてやってくるが、たった今したばかりのことの報いはすぐに返ってくる。
みる◦ようだ【見るようだ】
[連語]《動詞「みる」の連体形+比況の助動詞「ようだ」。近世江戸語》似たものとしてたとえる意を表す。「洗ひ粉の看板を—◦やうに、顔と手先ばかり白い女がゐらあ」〈滑・膝栗毛・初〉 [補説]近世後期...
胸(むね)に余(あま)・る
思いが積もりに積もってあふれるばかりになる。また、悩みすぎて心の整理や判断ができなくなる。「云い度き事は—・れば、互に出来るだけ歩(あし)を緩めて」〈小杉天外・魔風恋風〉
みどり‐の‐いと【緑の糸】
緑色の柳の細い枝。「あをやぎの—をくり返しいくらばかりの春をへぬらむ」〈拾遺・賀〉
みなぎ・る【漲る】
[動ラ五(四)] 1 水が満ちて、あふれるほど勢いが盛んになる。「雪どけ水が川面いっぱいに—・る」 2 力や感情などがあふれるばかりにいっぱいになる。「—・る若さ」「意欲が—・る」
みどり‐ご【緑児/嬰児】
《古くは「みどりこ」》生まれたばかりの赤ん坊。また、3歳くらいまでの幼児。