[動ラ五(四)]
1 水が満ちて、あふれるほど勢いが盛んになる。「雪どけ水が川面いっぱいに―・る」
2 力や感情などがあふれるばかりにいっぱいになる。「―・る若さ」「意欲が―・る」
出典:青空文庫
・・・悒鬱な気分が家の中に漲る日などに、どうかするとお前たちの一人が黙・・・ 有島武郎「小さき者へ」
・・・蹄を流れて雲が漲る。…… 身を投じた紫玉の助かっていたのは、霊沢・・・ 泉鏡花「伯爵の釵」
・・・蜻蛉の群の一日都会に漲るのは、秋、おなじ頃、ほとんど毎年と云って・・・ 泉鏡花「縷紅新草」