ひき・し【低し】
[形ク]「ひくい」に同じ。「丈(たけ)—・く色黒くして、世の人には似ず」〈義経記・三〉
ひき‐しお【引(き)潮/引き汐】
1 満潮時から干潮時まで、海面がしだいに下降し、海岸線が沖に退くこと。また、その現象。落ち潮。下げ潮。⇔満ち潮。 2 退く時機。ひきさがるころあい。引き潮時。「—を心得る」
ひきしお‐どき【引(き)潮時】
1 潮のひく時。干潮の時。 2 ひきさがる時機。退却の時機。
ひきしおのとき【引き潮のとき】
眉村卓のSF小説。司政官と呼ばれるエリート官僚が、ロボット官僚の上に立ち惑星を統治する世界を描く長編。昭和63年(1988)から平成7年(1995)にかけて全5巻を刊行。第27回星雲賞受賞。
ひき‐しじ・む【引き縮む】
[動マ下二]弱くする。ひかえめにする。「声—・め」〈源・浮舟〉
ひき‐しず・む【弾き鎮む】
[動マ下二]みごとに弾きこなす。「琵琶なむまことの音を—・むる人」〈源・明石〉
ひき‐したた・む【引き認む】
[動マ下二]かたづける。整理する。「われ賢げに物—・め」〈徒然・三〇〉
ひき‐しの・ぶ【引き忍ぶ】
[動バ四]人目を避ける。「関のあなたに—・びたりしに、たづねゆきて」〈夜の寝覚・五〉 [動バ上二]に同じ。「絶えず—・ぶる心いと深し」〈とりかへばや・二〉
ひき‐しぼ・る【引(き)絞る】
[動ラ五(四)] 1 弓に矢をつがえて、弦を十分に引く。「弓を—・る」 2 声などを無理に出す。ふりしぼる。「声を—・って叫ぶ」 3 強く絞る。「袋の口を—・る」
ひき‐しま・る【引(き)締(ま)る】
[動ラ五(四)] 1 たるみがなくなり、固く締まる。「—・った筋肉」 2 緊張してしっかりする。「身の—・る一瞬」 3 相場が上がり気味になる。「低迷していた相場が—・る」