ひ‐さき【火先】
1 燃えている火の先端。ほさき。 2 火の燃えひろがる先の方。
ひさぎ【柃】
ヒサカキの別名。
ひさ‐ぎ【楸】
植物の名。キササゲ、またはアカメガシワというが未詳。「ぬばたまの夜のふけゆけば—生ふる清き川原に千鳥しば鳴く」〈万・九二五〉
ひさぎ‐め【鬻女/販女】
行商の女。物売りの女。「やっぱり—か何かになって」〈芥川・偸盗〉
ひさく【柄杓/杓】
《「ひさご(瓠)」の音変化》「ひしゃく(柄杓)」に同じ。「同じ—して、白き御かゆ一をけ」〈宇津保・蔵開上〉
ひ‐さく【秘策】
ひそかに練った策略。だれも知らないすばらしい策。「—を授ける」
ひ‐さく【秘賾】
秘奥な事柄。きわめて奥深い真理。
ひさ・ぐ【鬻ぐ/販ぐ】
[動ガ五(四)]《古くは「ひさく」》売る。商いをする。「粗末なおもちゃの類を—・ぐ家々などが見られる」〈藤村・春〉
ひさく‐がた【柄杓形】
1 ひしゃくのような形。また、そのもの。 2 塔の九輪(くりん)などの上に置く火炎のついた宝珠。「吉野の郡の現光寺の塔の—には」〈今昔・一一・五〉
ひさくに【久国】
鎌倉前期、山城の刀工。粟田口国家の子。後鳥羽院の番鍛冶となり、「師徳鍛冶」を拝命。現存する作品は、国宝・重文に指定されている。生没年未詳。