あわざ‐がらす【阿波座烏】
大坂新町遊郭をひやかして歩く客。カラスの鳴き声「かおかお」を「買お買お」とひやかし歩く客にとりなしたもの。
すけん‐ぞめき【素見騒き】
遊里をひやかしてうろつくこと。また、その人。ひやかし。ぞめき。「—の客は気がつかないらしく」〈荷風・濹東綺譚〉
ぞめき【騒き】
《古くは「そめき」》 1 浮かれさわぐこと。「祭が過ぎた、あの—ももう遠い岬へ移って了った」〈白秋・祭のあと〉 2 遊郭や夜店などをひやかしながら歩くこと。また、ひやかし客。「—一時(ひとしきり...
あめ‐おとこ【雨男】
その人が外出したり何かしようとしたりすると雨降りになるといわれる男性をひやかしていう語。→晴れ男
わあい
[感] 1 人をひやかしたり、はやし立てたりするときに発する声。「—、赤くなったよ」 2 驚いたり喜んだり、気持ちが高まったりしたときなどに発する声。「—、蛇だぞ」「—、やった、やった」
こよ‐な・い
[形][文]こよな・し[ク] 1 この上ない。格別だ。「—・き幸せ」「昔の友人に対して—・い弁明の機会であった」〈中勘助・鳥の物語〉 2 他と比べて、または以前と比べて、ひどく違っている。かけ離...
しゅう‐しん【執心】
[名](スル) 1 ある物事に心を引かれて、それにこだわること。また、その心。執着。「金に—する」 2 (多く「御執心」の形で)異性などに深く思いをかけることをひやかしの意をこめていう語。「ひど...
し‐かえ・す【仕返す】
[動サ五(四)] 1 やりなおしをする。改めて行う。しなおす。「同じ作業を—・す」 2 返報する。報復する。「向うの奴が漢語か何かで冷語(ひやかし)でも言ったら、此方も漢語で—・しておくれ」〈一...
す‐けん【素見】
品物や遊女を見るだけで買わないこと。また、その人。ひやかし。そけん。
けんぶつ‐ざえもん【見物左衛門】
見物人を人名らしくいった語。田舎から出てきた見物客や吉原のひやかし客などにいう。「—をあてに土手の茶屋」〈柳多留・二一〉