あむ【虻】
アブの古名。「蜻蛉(あきづ)来て、その—をくひて飛びき」〈記・下〉
いな‐ご【稲子/蝗】
イナゴ科イナゴ属の昆虫の総称。ハネナガイナゴ・コバネイナゴなど。体長2〜4センチ。背部が褐色、ほかは黄緑色のものが多い。水田や湿田に夏から秋に多くみられ、稲などの害虫。つくだ煮などにして食べる。...
いしだ‐えいいちろう【石田英一郎】
[1903〜1968]文化人類学者。大阪の生まれ。東大教授。日本の文化人類学の基礎を築いた。比較民俗学研究にも寄与。著「河童駒引考(かっぱこまびきこう)」「桃太郎の母」など。
いっせ‐いちど【一世一度】
一生にただ一度であること。「—の分別袋、跡のふくろびきづかはし」〈浄・扇八景〉
いくた‐がわ【生田川】
神戸市を流れる川。摩耶(まや)山に源を発し、布引滝(ぬのびきのたき)となって神戸港に注ぐ。菟原処女(うないおとめ)が身を投げた妻争いの伝説で知られる。万葉集・一八〇九に詠まれ、大和物語にもみえる...
あや‐にく【生憎】
《感動詞「あや」+形容詞「にくし」の語幹から》 [副]意に反して不都合なことが起こるさま。あいにく。「—眼が冴えて昨夕よりは却って寝苦しかった」〈漱石・それから〉 [形動ナリ]目の前の事柄が...
アルコール‐ちゅうどく【アルコール中毒】
多量の飲酒から生じるエチルアルコールの中毒。急性はアルコール飲料を一時に多量に飲んだときに起こり、人事不省、糞尿(ふんにょう)の失禁、いびき、瞳孔(どうこう)散大などを呈し、死亡することもある。...
おのえ【尾上】
兵庫県加古川市の地名。尾上神社があり、境内の松は、高砂(たかさご)の松、尾上の松、相生(あいおい)の松ともよばれた。[歌枕]「—なる松の木末はうちなびき浪の声にぞ風もふきける」〈拾遺・雑上〉
おびき‐よ・せる【誘き寄せる】
[動サ下一][文]おびきよ・す[サ下二]だまして近くに引き寄せる。「集魚灯でイワシを—・せる」
く‐さ【来さ】
《「さ」は時の意の接尾語。「行くさ来さ」の形で用いられる》こちらへ来る時。こちらへ帰る時。来るさ。「青海原風波なびき行くさ—障(つつ)むことなく船は早けむ」〈万・四五一四〉