《感動詞「あや」+形容詞「にくし」の語幹から》

[副]意に反して不都合なことが起こるさま。あいにく。
    1. 「―眼が冴えて昨夕よりは却って寝苦しかった」〈漱石それから

[形動ナリ]目の前の事柄が、予想や期待に反していて好ましくないさま。
  1. 意地が悪い。

    1. 「惜しめばや花の散るらむ―にものも言はでぞ見るべかりける」〈躬恒集

  1. 不都合だ。間 (ま) が悪い。

    1. 「―に睦びきこえ給へば、え忍び敢え給はず」〈栄花・衣の珠〉

  1. 予想以上に厳しい。過酷だ。

    1. 「さらに知らぬ由を申ししに、―に強ひ給ひしこと」〈・八四〉

出典:青空文庫