ふうせん‐くらげ【風船水母】
テマリクラゲ科の有櫛(ゆうしつ)動物。体長約4センチ。体は紡錘形で、表面には8本の櫛板の列があって、体の両側から羽毛状の長い触手を出す。日本近海に多い。
ふうせん‐ばくだん【風船爆弾】
第二次大戦中、アメリカ本土を攻撃するために日本で考案された兵器。直径約10メートルの紙製の気球に焼夷弾(しょういだん)をつるして偏西風にのせて飛ばした。
ふうせん‐むし【風船虫】
ミズムシ類、また、その一種コミズムシの別名。《季 夏》
ふう‐ぜん【風前】
風のあたる所。風の真正面。
ふうぜん‐の‐ちり【風前の塵】
「風の前の塵」に同じ。
ふうぜん‐の‐ともしび【風前の灯火】
風の吹くところにある灯。危険が迫っていて今にも滅びそうなことのたとえ。「組織の存立は今や—だ」
ふう‐そう【風葬】
死体を地中に埋めずに樹上や地上にさらし、風化させる葬法。曝葬(ばくそう)。 [補説]書名別項。→風葬
ふう‐そう【風霜】
1 風と霜。「—にさらされた石地蔵」 2 世の中の厳しい苦難や試練。「—に耐えて生きる」 3 年月。歳月。星霜。「松林のもとに住んで、久しく—を送る」〈謡・雨月〉
ふう‐そう【風騒】
《「風」は「詩経」国風、「騒」は「楚辞」離騒。ともに詩文の模範とされたところから》詩文を作ること。また、詩文を味わい楽しむこと。「此関は三関の一にして、—の人、心をとどむ」〈奥の細道〉
ふうそう【風葬】
半田義之の短編小説、および同作を表題作とする作品集。作品集は昭和21年(1946)刊行。