へそ【臍】
1 腹の中心にある小さなくぼみ。へその緒のとれた跡で、胎児のときはこれを通じて栄養などが胎盤から循環していた。ほぞ。 2 ものの表面の中央部にある小さなくぼみやでっぱり。「あんパンの—」 3 物...
へ‐そ【綜麻/巻子】
《「へ」は動詞「綜(へ)る」の連用形から。「そ」は「麻」》紡いだ糸を環状に幾重にも巻いたもの。おだま。おだまき。「—紡麻(うみを)を針に貫きて」〈記・中〉
臍(へそ)で茶(ちゃ)を沸(わ)かす
おかしくてたまらないこと、また、ばかばかしくてしようがないこと。多く、あざけっていう場合に用いる。へそが茶を沸かす。へそ茶。
へそ‐くり【臍繰り】
「臍繰(へそく)り金」の略。
へそくり‐がね【臍繰り金】
《綜麻(へそ)を繰ってためた金の意。人間のへそと混同して「臍」の字を当てたもの》主婦などが、他人に知られないように少しずつためた金。へそくり。
へそ‐く・る【臍繰る】
[動ラ五(四)]へそくりをする。「何かに備えて家計から—・る」
へそ‐ちゃ【臍茶】
《「臍で茶を沸かす」の略》たまらなくおかしいこと。
へそ‐の‐お【臍の緒】
胎児のへそと母体の胎盤をつなぐ、ひも状の器官。胎児はこれを通して母体から栄養をとる。臍帯(せいたい・さいたい)。ほぞのお。
臍(へそ)の緒(お)切(き)ってから
《臍の緒は出生後すぐ切るところから》この世に生まれ出てから。
へそ‐の‐ごま【臍の胡麻】
俗に、へそにたまる垢(あか)のこと。