ほこ‐ぶすま【矛襖/鋒襖】
敵に向かって、矛先をすきまなく並べて構えること。「鏃(やじり)を揃へ、—を作って攻め上る」〈浄・振袖始〉
ほこ‐へん【矛偏】
漢字の偏の一。「矜」などの「矛」の称。
ほこ‐ほこ
[副](スル)暖かくて気持ちのよいさま。ほかほか。「からだが—する」
ほこ‐ぼし【戈星/桙星】
彗星(すいせい)の古称。一説に北斗七星の第七星である破軍星のことともいう。「名おそろしきもの…ふさう雲、—」〈枕・一五三〉
ほこ‐ゆけ【矛行け/弄槍】
矛をあやつって突くこと。「—矢刺して追ひ入るる時」〈記・中〉
ほこら【祠/叢祠】
《「ほくら(神庫)」の音変化》神を祭った小さなやしろ。
ほこら‐か【脹らか】
[形動ナリ]ふっくらとしているさま。ふくよか。ふくらか。「御鬢茎(びんぐき)—に愛敬づきて」〈延慶本平家・二中〉
ほこら‐か【誇らか】
[形動][文][ナリ]得意そうなさま。誇らしげなさま。ほこりか。「—な顔で受賞のあいさつをする」
ほこら‐か・す【誇らかす】
[動サ四]得意そうなさまをする。誇らしげにする。「大きなる黒鞘巻を隠したる気もなく、指し—・したりけるが」〈盛衰記・一〉
ほこらし・い【誇らしい】
[形][文]ほこら・し[シク]得意で自慢したい気持ちである。「—・い顔つき」「選出されたことを—・く思う」 [派生]ほこらしげ[形動]ほこらしさ[名]