ほたる【蛍】
甲虫目ホタル科の昆虫の総称。ゲンジボタル・ヘイケボタル・ヒメボタルなど。一般に体は楕円形で軟弱、全体に黒色で胸の部分が赤い。腹部に発光器をもち、暗い所では青白い光を放つことで知られるが、ほとん...
ほたる‐い【蛍藺】
カヤツリグサ科の一年草。溝や湿地に生え、高さ約50センチ。葉は鞘(さや)状。夏から秋、茎状の苞(ほう)をもつ穂を出す。
ほたる‐いか【蛍烏賊】
ホタルイカモドキ科のイカ。胴長約6センチくらい。全身に多数の発光器をもち発光する。日本特産で、富山県では5月ごろ産卵のため海岸近くまで押し寄せ、群遊海面は特別天然記念物。食用。まついか。こいか。...
ほたる‐いし【蛍石】
弗化(ふっか)カルシウムを主成分とする鉱物。無色であるが、不純物を含み着色していることが多い。光沢のある結晶。等軸晶系。加熱により燐光(りんこう)を、紫外線の照射により蛍光を発する。水に不溶。弗...
ほたる‐かご【蛍籠】
蛍を入れておくかご。《季 夏》「ことのほか蒸す夜となりぬ—/万太郎」
ほたる‐かずら【蛍葛】
ムラサキ科の多年草。日当たりのよい山野に自生。高さ約20センチで、長楕円形の葉を互生。全体に粗い毛がある。春、茎頂にるり色の5弁花を開く。花後、基部から横にはう枝を出し、新株を生じる。るりそう。...
ほたる‐が【蛍蛾】
マダラガ科の昆虫。翅(はね)の開張約5センチ。前翅は黒色で白い帯があり、特有の匂いをもつ。夏の日中、ひらひら飛ぶ。幼虫はヒサカキ・マサキの葉を食べる。
ほたる‐がい【蛍貝】
マクラガイ科の巻き貝。潮間帯にすみ、殻高2センチほどの砲弾形。殻は光沢が強く、栗色のすじがある。干潟をはい回って二枚貝の稚貝を食べる。
ほたる‐がっせん【蛍合戦】
交尾のために多くの蛍が入り乱れて飛ぶこと。《季 夏》
ほたる‐がり【蛍狩(り)】
夏の夕べ、水辺などで蛍を追って捕らえる遊び。《季 夏》「提灯を借りて帰りぬ—/虚子」