も‐こ【模糊/糢糊】
[ト・タル][文][形動タリ]ぼんやりしているさま。はっきりしないさま。「曖昧(あいまい)—」「余(よ)は—たる功名の念と」〈鴎外・舞姫〉
もさっ‐と
[副](スル)ぼんやりとして気のきかないさま。また、あか抜けしてないさま。ぼさっと。「—つっ立っている」「—した風貌」
もだ【黙】
1 黙っていること。「大海(おほみ)よろこびて自ら—ある事能はずして」〈雄略紀〉 2 何もしないでぼんやりしていること。「—もあらむ時も鳴かなむひぐらしの物思ふ時に鳴きつつもとな」〈万・一九六四〉
もっさり
[副](スル) 1 やぼったいさま。あかぬけしていないさま。「—(と)した人」 2 ぼんやりしていて気のきかないさま。「—(と)つっ立っている」 3 髪の毛が多いさま。毛深いさま。「—(と)した襟足」
もやっ‐と
[副](スル) 1 俗に、ぼんやりしてはっきりしないさま。「—した写真」 2 俗に、不満・不快・疑念などを覚えて、心がさっぱりしないさま。「遠回しな嫌みに—する」
ゆめ‐うつつ【夢現】
1 夢と現実。 2 夢とも現実とも区別がつかない状態。また、ぼんやりしている状態。「—で話を聞く」
ゆめ‐ごこち【夢心地】
夢のようなうっとりとした気持ち。ぼんやりとした心持ち。夢見心地。
ゆめ‐すけ【夢助/夢介】
1 夢中になって遊興する人を人名のようにいう語。「色道二つに寝ても覚めても—と替名よばれて」〈浮・一代男・一〉 2 よく眠る人、また、夢見ているようにぼんやりした人などを人名のようにいう語。「酔...
夢(ゆめ)に夢(ゆめ)◦見(み)る
夢の中で、また夢を見る。ぼんやりしたさま、はかないさまのたとえにいう。夢のうちに夢を見る。「その句に魂の入らざれば、—◦見るに似たるべし」〈風俗文選・猿蓑序〉
ろう【朧】
[音]ロウ(漢) [訓]おぼろ 月の光がぼんやりとかすんでいるさま。おぼろ。「朧月・朧朧/朦朧(もうろう)」