うす‐ぐろ・い【薄黒い】
[形][文]うすぐろ・し[ク]少し黒い。ぼんやりと黒みがかっている。「—・い疲れた顔」「—・く汚れた手」
うす‐じろ・い【薄白い】
[形][文]うすじろ・し[ク]少し白い。ぼんやり白い。白っぽい。「二度ばかり(雪ヲ)かきとった道も、また—・くなって」〈藤村・千曲川のスケッチ〉 [派生]うすじろさ[名]
うす‐ぼ・ける【薄ぼける】
[動カ下一]色や輪郭などが少し不鮮明になる。ぼんやりとなる。「—・けた文字」「—・けた思い出」
うち‐なが・める【打(ち)眺める】
[動マ下一][文]うちなが・む[マ下二] 1 はるか遠くを見渡す。「あれがル、アーヴルの港だといって—・めて居たのである」〈荷風・ふらんす物語〉 2 ぼんやり物を見つめて、物思いに沈む。「火をつ...
うっか‐と
[副]《「うかと」の促音添加》ぼんやりと。ぼうっと。「—なって、むさとわづらうて気を悪がるほどに」〈虎明狂・梟〉
うっかり
[副](スル) 1 ぼんやりして注意が行き届かないさま。「—(と)秘密をしゃべる」「—して大事な物を置き忘れた」 2 心をひかれて他に注意の向かないさま。うっとり。「擦寄って、—と見惚(みと)れ...
うっかり‐ミス
ぼんやりしていて、しくじること。通常は起こるはずのない失敗。「気を引き締めて—を防ぐ」
うっかり‐もの【うっかり者】
ぼんやりしている人。不注意な人。まぬけ者。 [補説]曲名別項。→うっかり者
うっそり
[副]心を奪われてぼうっとしているさま。「凩(こがらし)の吹く世の中を忘れたように、—として歩いて行く」〈芥川・枯野抄〉
[名・形動]《近世語》ぼんやりしていること。うっかりしていること。ま...
うつけ【空け/虚け】
《動詞「うつ(空)ける」の連用形から》 1 中のうつろなこと。から。からっぽ。 2 愚かなこと。ぼんやりしていること。また、そのような者。まぬけ。「余りに頼効(たのみがい)なき—の罪を」〈鏡花・...