まかで‐おんじょう【退出音声/罷出音声】
雅楽で、楽人・舞人が退出するときに演奏される音楽。舞楽の会では「長慶子(ちょうげいし)」が演奏される。⇔参入(まいり)音声。
まかり‐い・ず【罷り出づ】
[動ダ下二]「い(出)ず」の謙譲語で、上位者の許しを得て出る意が原義。 1 貴所や貴人などの所から引き下がる。退出する。「梅壺より雨にぬれて、人の—・づるを見て」〈伊勢・一二一〉 2 会話に用い...
まかり‐かよ・う【罷り通ふ】
[動ハ四]「行き通う」の意の謙譲語。通ってまいります。「また同じころ、—・ひし所は、人も立ちまさり」〈源・帚木〉
まがまが‐し・い【禍禍しい】
[形][文]まがまが・し[シク] 1 悪いことが起こりそうである。不吉である。「—・い出来事」 2 いまいましい。好ましくない。「いと—・しき筋にも思ひ寄り給ひけるかな」〈源・藤袴〉 3 いかに...
まき【巻(き)】
[名] 1 巻くこと。また、巻いた程度。「ぜんまいの—が弱い」 2 書画の巻物。また、その区分。冊子になったものの区分にもいう。「源氏物語の若菜の—を読む」 3 俳諧の付合(つけあい)を長く続...
まき‐え【撒き餌/播き餌】
1 餌(えさ)をまいて与えること。 2 魚や小鳥などを寄せ集めるために、餌をまくこと。また、その餌。寄せ餌。 3 転じて、人々を誘惑するために広くばらまく金品。「補助金を—にして票を集める」
まき‐ごめ【蒔き米】
神仏に詣(もう)でたとき、神前・仏前にまいて手向ける米。
まき‐せん【蒔き銭/撒き銭】
1 神詣(かみもう)での際、特に伊勢神宮の参拝者が諸宮を巡拝する際に、蒔(ま)き米の代わりにまいて手向ける銭。多くは鳩目銭(はとのめせん)を用いた。 2 こじきなどに投げ与える銭。 3 棟上げな...
まぎれ【紛れ】
1 ある事につけこんで、また、事の勢いで何かをすること。「怒った—に外の芸者を買いはしまいか」〈荷風・腕くらべ〉 2 他に入りまじって区別がつかなくなること。「山かぜに桜ふきまき乱れなむ花の—に...
ま・く【巻く/捲く】
[動カ五(四)] 1 物のまわりに、ゆるみのないようにからみつける。「包帯を—・く」「グリップにテープを—・く」 2 長い物・平らな物を、その一端を軸にするように丸める。「反物を—・く」「紙を筒...