むくつけ
[形動ナリ]《形容詞「むくつけし」の語幹から》 1 気味悪いさま。恐ろしいさま。「此の恐ろしき報ひをなんいふは、いと—なり」〈読・雨月・蛇性の婬〉 2 無骨(ぶこつ)であらあらしいさま。「雲駕(...
むくつけ・し
[形ク] 1 無骨(ぶこつ)である。無作法である。無風流である。現代語としては、「むくつけき大男」のように連体形だけが用いられる。「やれやれ—・き痩(やせ)法師の」〈仮・竹斎・上〉 2 気味悪い...
むくつけ‐な・し
[形ク]《「なし」は接尾語》「むくつけし」に同じ。「盗人なるべし…いと—・くおぼされて」〈発心集〉
むく‐と
[副]「むっくと」に同じ。「—起き上がる」
むくとけいけんのうた【無垢と経験の歌】
《原題Songs of Innocence and of Experience》ブレークによる詩画集。「無垢の歌」と「経験の歌」の合本。1794年刊。
むく‐どり【椋鳥】
1 ㋐ムクドリ科の鳥。全長24センチくらい。くちばしと脚が橙黄色、背面は黒褐色で、顔に不規則な白斑があり、飛ぶと白い腰が目立つ。大群をつくり、リャーリャーと鳴く。昆虫や果実を食べる。日本では大部...
むくどりのゆめ【椋鳥の夢】
浜田広介の童話、および同作を表題作とする児童文学作品集。作品は大正8年(1919)、児童雑誌「良友」に発表。作品集は大正10年(1921)、「広介童話全集」の第1巻として刊行。
むくのうた【無垢の歌】
《原題Songs of Innocence》ブレークによる詩画集。1789年に22部が刷られ、のち1794年に「経験の歌」を加えた合本「無垢と経験の歌」として27部が刷られたと考えられている。
むく‐の‐き【椋の木/樸の樹】
アサ科の落葉高木。山地に生え、高さ約20メートル。葉は卵形で、縁にぎざぎざがある。5月ごろ、淡緑色の雄花と雌花とが群がり咲く。実は球形で黒く熟し、食べられる。関東以南に分布。材は器具などに、ざら...
むくはら‐でら【向原寺】
奈良県高市郡明日香村にあった日本最初の寺。欽明天皇13年(552)百済(くだら)から献上された仏像を、蘇我稲目が小墾田(おはりだ)の家、のち向原の家に安置して寺としたのに始まるという。推古天皇の...